プレイマーケットボードゲーム東京体験会3回目

いまも小さなボードゲーム市場

遊ぶゲームより積みゲーが増えるペースが早いプレイマーケットのあっきーです。
ディアシュピールさんの投稿に刺激を受けて、私なりの示唆を書いてみました。
あくまで文章を読んだ範囲の見解ですのでこんな見方もある、程度にご覧いただけると嬉しいです。
長文注意、お手柔らかにお願いします(;´Д`)

ディアシュピールさんの記事
問題提起されているのは以下の2点ではないでしょうか。

  • ボードゲームの初版部数、収益の少なさによる品質保証への影響
  • 激安店によるメーカー、小売店への影響

ボードゲームの刷り部数とかリソース不足とかの話

<ボードゲームの初版部数と収益>

販売チャネルが増えるのが先か、購入したい人が増えるのが先か、にわたま構造かもしれませんので私も同じ結論で、市場の小ささが一番の課題ではないかと思います。
なぜなら書籍は年間1兆円以上の取扱高、8万の新刊が出版されています。
100分の1の規模もないボードゲーム市場からすれば1,000部はむしろ頑張ってるとも取れませんか。

・出版物の推定販売金額の推移

・2016年度国内玩具市場規模

・国内ボードゲーム市場は30~40億円と推定、CEDEC2016にて

 

<エラッタ=品質保証>

エラッタについては現場の課題を確認しないと明言できません。1タイトルにかけられるコストが品質に比例するとして、解決方法は

  • 原価をあげる
  • 他のコストを減らす

のいずれかなのですが、原価をあげても定価はそのまま成り立つくらいに売上げが増加すればいいと考えています。また、市場の拡大と共にゲームメーカーが増え、メーカーあたり販売タイトル数が減り、タイトルあたりの販売数が増えることを望みます。
1メーカーの1タイトルあたりに費やすコストや様々な工数が充分に確保され、品質保証が競争によって磨かれていくべきという考えです。
※無いとは思いますが現状の利益率が非常に高いならより競争環境が必要。

ちなみにエラッタへの対応レベルについては、ゲーマー度によって意見が異なるかと思います。
特にライトユーザーは多少ルールが違っても、楽しめれば気にしないでしょう。
(放置していいというわけではありません。)

 

<激安店によるメーカー、小売店への影響>

正直購入者の立場としては複雑な想い。。。
近くにボドゲ専門店があったら嬉しいし、間違いなく「通い買い」の結果、積みゲーが加速します。(;´Д`)
一方、かの激安店はネットで便利、かつ安い、ユニークなビジネス構造を最大限活用しています。
安く買い、安く売って、安く買い取り、高く売る、1商品が2回転以上するから通常の倍の粗利がでる仕組みはすごい。
(業界にとって良いことなのかは横に置いておきます。)

メーカーにとってのメリデメは
・メリット: 大量納品で一定の売り上げ確保。 配送まとめられる。
・デメリット:激安店への卸がなくなった途端に在庫抱えるリスク。

大量販売によるメーカーと小売店の互恵関係は家電メーカーと量販店の関係に近いでしょう。その量販店もインターネットの波と向き合っています。

・家電量販、「アマゾン価格」に怒り

ボードゲームの市場がさらに大きくなれば、アマゾンお得意のスクレイピングで全てのECのボトム価格に合わせて大量販売ということもありえます。
小売業界は全体的にレッドオーシャン、という厳しいビジネス環境で切磋琢磨しています。

 

<ゲーム制作側として考えておくべきこと>

一方でゲームを作る側として考えておきたいのは、
過度に安く販売すると後々定価で売れなくなる可能性があるということ。
これは作者だけでなく、同時に激安店以外の小売店も同時に問題を抱えてしまいます。
しかし需要があるのに供給が少なければ当然値段は上がります。
プレミア化により、逆に作用することもあるのです。
(ネットで高騰しているが店頭にいくと普通に買える。お得感もある)

私の知る限りオインクゲームスさんはどこの販売店でも価格に大きな差がありません。ほらボド!のオインクゲームスさん特集を聞く限り、在庫にかなり気を使っているとのこと。つまるところ作り手側の需要と供給予測の精度の問題ではないでしょうか。
では現実的に需要の予測できますか?難しい・・・
少なくとも今のボードゲーム市場は売れるゲーム、売れないゲームの偏りが激しいのではないかと。
私の答えは市場が伸びてゲームの平均販売数が伸びる、初版印刷部数の増加からコストが減り、定価を抑えることで激安店と他のお店との価格が是正されることです。
(ちなみに海外に比べてなぜこんなに価格が高いのか、誰か教えていただけませんか。この記事では日本市場が小さいから1ゲームあたりの原価をこれ以上かけられない、と仮説を置いてます。(北米ボドゲ市場の10分の1なので)

 

まとめると、

・エラッタについては・・・
└市場が大きくなる
└持続的にメーカー間の競争が起こり、品質保証があたりまえ化する。

・激安店の影響については・・・
└市場が大きくなる
└出版部数を増やせる。(印刷コストが下がる)
└売価が下がる(利幅を下げて大量販売。価格差は今よりも少なくなる。)
└多くの人が購入できる
└市場が大きくなる


市場の成長、小売店の増加、販売網の多角化はボードゲーム市場として目指すところ。

 

<本当にボードゲーム市場は拡大していくのか?>

盛り上がりとは裏腹にとても小さいボードゲーム市場。本当に成長は続くのか?
私がそう思うようになったのは15年前のボードゲーム天国、13年前のボードゲームキングダム、7年前のアメージングテーブルゲームを読み、今のブームと似たようなことが過去に起きていたことに気づいてしまったからです。

ヒトの脳は7年で飽きるという説もあり、ちょうどこれらの雑誌が発刊されていた時期にかぶります。

なぜ、人は7年で飽きるのか

何よりも当時の本の情報と今のネットに流れている情報にそこまで差がないのです。

少々悲観的に書きましたが、盛り上がってる今だからあえて見つめておきたいのです。
盛り上がっているからこそ、失敗を恐れない起業家、新しいサービス、ビジネスがどしどし生まれること、そしてそれを許容する市場であることを信じて。
過去を振り返り、新しい挑戦によって未来を切り開く、そして市場は大きくなっていく。

あっきー

1 comment
  • 安いお店に流れるのは消費者として普通かなとは思いますね。
    小売店が増加しても、結果安いところが1つ2つなら、構図は変わらないような気がしてます。

    個人的には、ディアシュピのように尖ったゲームを売ってくれるところには、定価だろうが、お金を落としておきたいと思いますが・・・

    最終的には、小売店がどう個別にファンを増やしていくかというところに尽きるような気がします。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

19 − 5 =